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歩行改善の指導とは

歩行指導

当院の歩行指導は、ネイティブウォーキング協会認定のものです。
現状の改善のための「整体施術」と、その改善状態を維持して再発しないようにするための、歩き方を中心とした「生活習慣指導」の二つを軸に、本当の意味での根本改善を目指しています。

これは、足にトラブルをお持ちの方(多いのが外反母趾や膝痛など)のためのプログラムとして開発されたものなのですが、面白いことに、そういったトラブルを抱えていらっしゃる方は、足以外にもいろいろとお悩みをお持ちの場合が非常に多いのです。

例えば、頭痛、肩こり、腰痛、足のむくみや痛み。
ひどくなると眠れなかったり、下半身に痺れが出たり。

気付かれましたか?

脊柱管狭窄症でもいくつか似たような症状が出ていませんか?

脊柱管狭窄症の場合、腰や足に痛みが出るため、どうしてもその痛みを避けるような姿勢をしがちです。
その姿勢は鏡で見ると違和感を感じる格好になっていませんか?
ということは、痛みのせいで「正しい立ち方」ができていない状態なのです。なので、そのままで過ごした場合、正しくない立ち方のせいで「別の痛みや不具合」が出てきてしまう・・・そんな悪循環に陥る第一歩を踏み出してしまったということになってしまいます。

脊柱管狭窄症と診断されると、杖を使ったりシルバーカーを使ったりすることを勧められるかもしれません。
確かに前かがみの姿勢は痛みが楽になるのですが、これは『正しくない立ち方』ですから、別のトラブルが起きる可能性が高くなりますからあまりお勧めできません。

痛みの原因

こちらのページでも書きましたが、残念ですが鍼治療は脊柱管狭窄症の主原因である【脊柱管が狭くなって、中に入っている神経や血管を圧迫している状態】を治すことはできません。

あなたが感じている痛み、「神経が圧迫されて痛みを感じている」と思っていませんか?
実は【脊柱管が狭くなって、中に入っている神経や血管を圧迫】することだけでは痛みは起きないのです。
神経が長期間圧迫されることで、【周囲に炎症が起きたり血行障害が起きたり】することで痛みが発生します。
下のリンクは全日本鍼灸学会のHPで見られる学会の配布資料です。鍼で神経の痛みが和らぐのはなぜかを解説しているものです。難しいですがご興味がある方はご覧ください。

当然、痛みのありなしは関係なく、神経が圧迫されることはよい状態ではありません
完全に治そうと思えば最終的には手術をするなどの処置が必要になりますが、脊柱管の中の狭くなった部分に神経が当たらないような姿勢をとることで神経への刺激を減らし、結果として痛みを回避することができます。
痛みを回避する姿勢=正しい立ち方・歩き方を会得することで痛みを改善することができるのです。
★痛みやしびれがとても強い場合、下肢の筋力低下がある場合、膀胱直腸障害を認める場合は手術が必要となりますから、専門病院でご相談ください。

そして、痛みやしびれの改善には、鍼治療が有効です。
血流の改善、筋筋膜性疼痛の改善には、鍼がとても効くのです。

なので、手術をしなくても

➀神経を圧迫しない姿勢を取る
➁周辺の炎症や血行障害を改善する

このふたつをすれば、今の痛みやしびれから抜け出すことができます。それを可能にするのが、歩行改善+鍼灸のコラボ治療なのです。

新たな痛みを生み出さない

鍼治療で痛みの元になっている炎症や血行不良を改善します。
ただ、神経を圧迫している状態が改善していなければ、一瞬楽になってもまた元通り痛みやしびれが出てしまいます。
正しい姿勢を取り続けることができれば、新たに神経が圧迫されず、新しい痛みやしびれが出にくくなります。
これを繰り返すことで、身体はどんどん楽になることでしょう。

圧迫状態が続かなければ、身体は痛んだ部分を改善しようと働きますから、治療効果は大きくなります。