アキレス腱炎|セルフメンテナンス法

※自己診断や自己判断にはリスクがあり、症状や体質には個人差があるため、この内容を参考にするかどうかは自己責任でお願いします。

痛みの原因や状況を整理する

「アキレス腱が痛い」といっても、その原因や状態はさまざまです。

●スポーツによるアキレス腱の炎症なのか、それとも原因不明の慢性的な痛みなのか
●痛みの強さ(軽い違和感から歩行困難まで)
●痛む部位が本当にアキレス腱だけなのか、くるぶし・ふくらはぎ・足首周辺ではないか
●スポーツが原因の場合、活動を休める環境かどうか

こうした条件によって対処方法も変わりますが、ほとんどの場合で最初にすべきことは「安静」です。

安静と回復期間について

アキレス腱炎には、自然に治るタイプと長引く難治性タイプがあります。
当院では、「安静にせずスポーツを続けて治った」というケースはほとんど見られません。
一般的な常識として、痛みを引き起こした運動は一時的に中止することが望ましいでしょう。

ただし、安静にすべき期間は人によって異なります。
例えば、3カ月休んで痛みが軽減したため運動を再開したら再発することもあります。

アイシング【冷却】の有効性

すべてのアキレス腱痛に効くわけではありませんが、熱感や腫れを伴うアキレス腱炎にはアイシングが効果的です。

●氷や保冷剤を布で包み、15〜20分程度冷却
●冷湿布やコールドスプレーは効果が薄い傾向
●熱感がなくても試してみる価値あり(ただし、やりすぎには注意)

アイシングは正しく行えば副作用が少なく、セルフケアとして取り入れやすい方法です。
アイシングのやり方はこちらをご覧ください。
アキレス腱炎|アイシングのすすめ

温めることについて

炎症がある場合は温めても効果が乏しいと考えられます。
お風呂で温まる程度なら害はありませんが、積極的に患部を加温する必要はないでしょう。

それでも改善しない場合

安静とアイシングで改善するケースは多いですが、難治性のアキレス腱炎には効果が限定的なこともあります。
特に押したりつまんだりして痛みが出るタイプのアキレス腱炎であれば、鍼灸院あるくでは自信を持って施術にあたっています。

長引く痛みや再発を繰り返す場合は、アキレス腱炎専門の鍼灸院での施術を検討してください。
遠方の方や通院を迷っている方にも、この情報が一助となれば幸いです。