※アイシングは凍傷などの危険が伴うため、必ず冷やしすぎに注意し、自己判断・自己責任で行うようにしてください
当院では、スポーツによるアキレス腱炎や運動後の足の痛みでご来院される多くの患者さまに、症状に応じてアイシング(患部の冷却)をおすすめしています。
必ずしもすべてのアキレス腱痛に有効ではありませんが、ランニングやジャンプ動作で熱を持った場合や、左右のアキレス腱に熱感の差がある場合には、症状緩和に役立つケースが多く見られます。
専用のアイスパックがなくても、布で包んだ保冷剤で代用可能です。冷湿布やコールドスプレーは、皮膚表面を冷やす程度で芯まで届かないため、あまり効果が期待できません。
アイシングにちょうどいい大きさの保冷材は10×15㎝程度のものです。
効果を高めるアイシングのコツ
●時間の目安:15〜20分程度(女性やお子様は短めに)
●冷やし方:アキレス腱の痛みがある部分に保冷剤をあて、芯まで冷たさが届くようにする
●注意点:皮膚が赤や紫になり、色が戻らない場合はすぐに中止
●タイミング:お風呂上がりに1日1回が理想。テレビを見ながら足を保冷剤にのせると、足の重みで自然に圧がかかり、より効果的
●冷却範囲:真後ろからだけでなく、内側や外側からも冷やす
同じ箇所だけを冷やし続けるのではなく、角度を変えてアキレス腱の芯まで冷却してください
セルフケアの基本は「安静」と「アイシング」
アキレス腱炎の自己管理は、安静とアイシングが基本です。マッサージやストレッチは、伸ばしすぎて逆効果になることもあるため注意が必要です。
アイシングと安静だけで改善するケースも多いですが、症状が長引く場合は専門的な施術が必要です。
長引くアキレス腱炎や再発を繰り返す痛みでお困りの方は、ぜひ一度、アキレス腱炎専門の鍼灸院「鍼灸院あるく」へご相談ください。