アキレス腱炎とストレッチの正しい関係
アキレス腱炎と診断されると、多くの方がまず思い浮かべるのが「ストレッチ」でしょう。確かにアキレス腱断裂の予防には普段からの柔軟性が大切ですが、炎症が出ている状態では必ずしも効果的とは限りません。
アキレス腱炎には「安静にするだけで自然に回復するタイプ」と「安静を続けても治りにくい難治性タイプ」があり、ストレッチで改善したように感じた方は前者のケースである可能性が高いのです。無理に続けても改善しない場合は、治療のタイミングを逃してしまうリスクがあります。
自然治癒に任せる方法とその限界
アキレス腱炎の痛みは波があり、「朝起きて一歩目が痛い」「長時間座った後に歩き出すと痛む」などの特徴があります。ストレッチやマッサージ、湿布、インソールなどを組み合わせて“だましだまし”生活するうちに治る方もいますが、特にアスリートにとって安静にして回復を待つのは時間的な損失となりかねません。
セルフケアとしてのアイシング
アイシングは万能ではありませんが、熱感や腫れを伴うアキレス腱炎には特に有効です。非接触型体温計で左右の温度差を測ると、0.5度ほど違う場合があり、そのようなケースでは冷却効果を実感しやすいでしょう。熱がなくても正しい方法で行えば安全性は高いですが、凍傷予防のため時間や頻度は必ず守ってください。

アキレス腱炎|アイシングのすすめ※アイシングは凍傷などの危険が伴うため、必ず冷やしすぎに注意し、自己判断・自己責任で行うようにしてください
当院では、スポーツによ...
改善しない場合は専門治療院へ
セルフケアで改善が見られることもありますが、長引く痛みや繰り返す症状は自己判断では限界があります。アキレス腱炎に特化した専門治療院では、炎症を悪化させず根本原因にアプローチする施術を受けられるため、競技復帰や日常生活への早期回復を目指す方におすすめです。